生者を拒んだ聖者の正邪
枯渇したエネルギーと酸素
救済ルーム
風呂場の猫がにゃんと鳴く
あー壊れちゃった
気持ち悪くて眉が寄る
愛してるなんて戯言を。
お前は明日俺を捨ててく
惑う指先
紅を手に取り
雨の袋のメッセージ
スマホをいじる兄の背
目が合えば刹那始まる変顔大会
エディプスと孝行者
薔薇の花からペンキがどろりハリボテと知る
行ったアリスと帰りのアリス
「死ねばあなたを訪ねられるね」
石膏のような白肌に指を這わせる
浮いた印字
君の彼氏の丸眼鏡
怯える僕のことなど見ずに
親よりも君のいうことだけを聞きたい
つれない君を釣りたくて
嘯く口を塞いでやろうか
その強烈な目が心底嫌いで
世界が薄汚れてたなら、僕は綺麗なふりができるのにね
教室の隅にボソリと落ちる声
「死んじゃうなんて知らないよバカ」
僕のことわかったふりをしてくれよ。
君の口は笑みをたたえる
文学なんかが滅びれば
他の人生の死ぬ音
怖気が走るぐらい素敵で
お遊戯会のような人生
天使みたいな顔をして
バイバイまたね、元気でいてね。
置いてくならば、いっそ殺して。
お前が僕を好きだというから。
縋り付くものを常に求めて
カラスは一人じゃないのよバカね
僕が正義で君は悪だよ。
出来損ないのお前には
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